白血病はどこがダメなの?分類のイメージ
まずは大きく分類
白血病は大きく分けると
- 急性白血病
- 慢性白血病
の二つがあり、さらに骨髄性かリンパ性かに分かれるので、
- 急性白血病
- 急性骨髄性白血病
- 急性リンパ性白血病
- 慢性白血病
- 慢性骨髄性白血病
- 慢性リンパ性白血病
以上の4つに分類することができます。
また、ウイルス感染で発症する成人T細胞白血病(ATL)は以上の分類のなかには入っていませんが、白血病の括りということで扱っていきます。
実際は、ATLは悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)の特殊なタイプです。
参照:新潟県立がんセンター病院
急性と慢性のイメージが超重要!
- 芽球(白血球の赤ちゃん細胞)が無限増殖してるのが急性白血病
- がん化した芽球が育って増えていくのが慢性白血病
検査と分類
急性 or 慢性は 芽球の割合で決まる
芽球(赤ちゃん細胞)が多いのが急性なので、検査では、骨髄の中の芽球の割合を調べます。
芽球が30%よりも多いと急性、少ないと慢性です。
白血病裂孔もチェック
急性の場合は、白血病裂孔が陽性になります。
白血病裂孔とはなんぞやと言うと、成長途中の白血球が抜け落ちている状態です↓
通常、芽球は骨髄の外には出ません。成熟した白血球じゃないと免疫機能果たしてくれませんので。
しかし、急性白血病の場合、
- がん化した芽球は浸潤性を持つ→血管中に芽球が溢れ出す
- 正常の細胞は順調に育ち、成熟してから外に出る
この状態で血液を検査してみると、芽球と成熟した白血球があり、成長途中の白血球が抜け落ちている状態になります。
これが白血病裂孔です。よって急性白血病の場合は白血病裂孔は陽性になります。
一方、慢性白血病の場合は急性白血病と異なり、分化能力を有する癌細胞なので全ての分化段階の血液細胞が血中に流れ出ます。
よって、慢性白血病の場合は白血病裂孔陰性です。
骨髄性かリンパ性か
MPO染色で判定します。3%以上染まったら骨髄性、それ以下だったらリンパ性です。
急性白血病などの各論は個別に記事にしていきます。
白血病の各論