生殖器系疾患 疾病の予防

性感染症は衛生も絡めてセットで覚えよう

 

薬剤師国家試験、衛生の疾病の予防の性行為感染症と薬物治療(病態)についてまとめます。

国家試験では頻出で、他分野と絡めやすいのでセットで覚えましょう。

性行為感染症の年次推移

 最近の性感染症の動向としては、2002年をピークにクラミジアや淋病感染症が減少傾向にあります。

 

逆に上昇傾向なのが梅毒です。特に女子の増加が顕著で、2010年から2015年にかけては5倍に増加しています。

また、HIV感染者、AIDS患者ともに増加傾向です。

https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2018/12_01.html

ここで言うHIV感染者とは人免疫不全ウイルス(HIV)に感染した人です。AIDs患者とは免疫不全が進行してカポジ肉腫やニューモシスチス肺炎などに罹患した人を言います。感染経路は圧倒的に同性間での性的接触が多いです

詳しい病態や治療はこちらを確認してください。

感染数の把握

 感染の動向を知るために感染者数を把握することが重要です。

  • 全数把握対象疾患
  • 定点把握対象疾患

があります。

定点把握対象疾患はクラミジアや性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどが対象です。患者数が多く、全数を把握する必要がない感染症は定点医療機関からの報告により発生動向を把握しています。定点医療機関は都道府県が指定しています。

梅毒やウイルス性肝炎、AIDSなどは全数把握の対象になっています。周囲への感染拡大防止を図る必要があり、発生数が希少で定点方式での正確が傾向の把握が難しいものが対象になります。

 

梅毒

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 梅毒は先述しましたが、近年特に女子で増加傾向です。病原体は梅毒トレポネーマで、感染すると、最初は硬いしこりが生じます。これにより表面の皮膚が破れると潰瘍ができます。更に進行するとリンパ節の腫れ、バラ疹(バラのような薄い赤い湿疹が全身に)が現れます。病状が進むとゴム腫ができたり、髄膜炎や顔面、聴覚神経麻痺に繋がります。ゴム腫は筋肉や骨など様々な臓器にできます。

治療にはペニシリンGの大量投与が行われます。

性器クラミジア感染症

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クラミジアはクラミジア・トラコマチスが病原体です。性感染症の中で最も報告数が多いものです。

クラミジアは男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎の原因となります。女性では無自覚なことが多く注意が必要です。また、妊婦では産道感染も起こる場合があるので注意です。

治療にはテトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロン系を使用します。特にアジスロマイシン1000mg(1g)を1日1回で1日のみという薬物治療がガイドラインでも推奨されているので、必ず押さえましょう。

性器ヘルペス感染症

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 性器ヘルペスは単純へルペス2型(HSV- 2型)が原因で生じます。(たまに1型が見られることもあります。)

病状は

  • 急性型:感染後すぐ
  • 再発型:過去に性器ヘルペス発症有り
  • 誘発型:感染時に無症状(不顕性感染)で免疫低下により発症

の3つがあり、急性型がもっとも症状が重いです。

治療には、アシクロビルを使用します。薬により改善が見られても、ヘルペスウイルスは神経節に潜伏しているので長年に渡り再発のリスクが伴います。

 

淋病

淋病の病原体は淋菌です。クラミジアと同じく、感染すると尿道炎、子宮頸管炎の原因となります。

軟性下疳

軟性下疳菌が原因です。国内での感染はあまりありません。

下疳とは陰部に生じる伝染性の潰瘍です。豆粒くらいの柔らかいコブができ、このコブが潰れると潰瘍となり、触ると強い痛みを生じます。

尖圭コンジローマ

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 尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス6、11型が原因です。淡紅色~褐色カリフラワー状の隆起性病変が外陰部や肛門などに生じるのが特徴です。自然治癒が多いのが特徴です。

性器カンジダ症

カンジダは常在真菌です、免疫が低下することで性器にいるカンジダ菌が増殖する場合や、性行為により移行したカンジダ菌が増殖した場合に発症します。

 

 

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