消化器系疾患

胆嚢系疾患(胆石、胆嚢炎・胆管炎)を簡易解説【薬剤師国家試験】

胆嚢のマインドマップ 胆石 治療 まとめ

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膵臓、胆嚢系疾患はぱっと終わらせましょう。

今回は胆石、胆嚢炎・胆管炎を扱います。

この分野は消化器系のその他の分野で、出題頻度は高くないです。

試験勉強、全般に言えることですが、勉強前に分野別の過去問見てその分野からどれくらい出てるか確認するといいです。がっつりやっても毎年ほとんど出ないところだったらコスパが悪いので時短でやって、出るところに時間をかけたいですね。

この分野は、出たとしても聞かれることは決まっているのでキーワードを抑えていきましょう。

前置きが長くなりました。

まずは、肝胆膵の位置関係と仕事を確認します。

生物の分野

肝胆膵の位置 胆石 流れ

肝臓で作られた胆汁酸を貯めるのが胆嚢で、総胆管を通り十二指腸に絞り出されます。

膵臓は、自身で消化酵素を作り膵管を流れて総胆管と合流し十二指腸に流れ込みます。この消化酵素がオールマイティで分泌後に活性化され、なんでも消化します。

十二指腸へ流れる時の水門がOddi括約筋です。

胆石症

石の種類

胆管に結石が詰まります。結石にはコレステロール胆石とビリルビンCa結石があり、コレステロール結石ははレントゲンに映りませんがビリルビンCa結石はCaが入っているので映ります。9割以上はコレステロール結石です。

症状

基本的に無症状ですが、脂肪食取った後に痛みが出ることがあります。あとは、石がビリルビンの排出を邪魔して黄疸が起こることがあります。

血液検査

胆嚢から排出されるべき成分が体内に残るのでALP、γ-GTP、総ビリルビンが上がります。

結石を溶解する薬と、鎮痛薬に分類できます。

結石溶解

ウルソデオキシコール酸ケノデオキシコール酸があります。効果が出るのにだいたい半年かかります。

疼痛時の鎮痛

痛み止めとしてインドメタシンやペンタゾシンを使います。モルヒネは胆道の出口のOddi括約筋を閉めてしまうので使いません。

Oddi括約筋を開いて胆汁を排出するためにCOMT阻害薬のフロプロピオンを用います。

胆嚢炎・胆管炎

炎症の原因は、腸から胆管を登ってきた大腸菌です。

高熱、黄疸、右上の腹痛が出ます。

治療

原因は大腸菌なので、抗菌薬の広域ペニシリンを使います。

痛みにはペンタゾシンで対処します。モルヒネはOddi括約筋を締めるので使えません。

 

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