このページでは自然毒の動物性自然毒についてまとめます。
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多くの動物性の自然毒は、細菌などが産生した毒が食物連鎖により生物濃縮により動物体内に蓄積されたものです。
シガテラ毒
シガテラ毒はシガトキシンといい、有毒鞭毛藻類が産生し、食物連鎖の濃縮によりサンゴ礁域の魚介類に見られる耐熱性の毒です。名前のにている志賀毒素とは別のものなので注意しましょう。
症状はドライアイスセンセーションという、冷たいものに電気的刺激を受けたような痛みを感じる知覚異常が生じます。
覚え方は
先生!白髪もっさり
- 先生:ドライアイスセンセーション
- 白髪:シガトキシン
- もっさり:藻類
フグ毒
フグ毒はテトロドトキシンといいます。海洋細菌が産生し食物連鎖でふぐの卵巣や肝臓などに蓄積します。毒素は耐熱性です。
Na+の細胞内流入を遮断することで運動神経麻痺を起こし、最悪、呼吸困難で死亡します。
麻痺性貝毒
麻痺性貝毒はムラサキイガイなどの二枚貝に見られる毒です。毒成分はサキシトキシンやゴニオトキシンで有毒鞭毛藻類が産生し二枚貝に蓄積します。フグ毒であるテトロドトキシンと作用機序は同じでNa+の細胞内流入を抑制し、運動神経麻痺が生じます。
覚え方は
真っ先にゴーゴー
- まっ:麻痺性毒
- 先:サキシトキシン
- に:二枚貝
- ゴーゴー:ゴニオトキシン
下痢性貝毒
下痢性貝毒もムラサキイガイなどの二枚貝に、有毒鞭毛藻が産生した毒素が蓄積していきます。毒素は耐熱性でジノフィシストキシン、オカダ酸といいます。
覚え方は
下痢でジのオカダさん
- 下痢:下痢性貝毒
- ジ:ジノフィシストキシン
- オカダさん:オカダ酸
記憶喪失性貝毒
記憶喪失性もムラサキイガイが原因です。
ドウモイ酸という毒成分が脳の海馬を損傷することで記憶喪失を起こします。他にも下痢や嘔吐などの症状も見られます。
覚え方は
どうもいかんな、記憶がない。なぜ紫のの下着が?うー気持ち悪い
- どうもいかん:ドウモイ酸
- 記憶がない:記憶喪失性貝毒
- 紫:ムラサキイガイ
- 下:下痢
- 気持ち悪い:嘔吐
緑葉素分解物
葉緑素(クロロフィル)の分解物であるフェオホルビドは光過敏性皮膚炎という、日光にあたることで火傷のような炎症をおこします。フェオホルビドはクロロフィルから生成され、アワビなどに存在します。
覚え方は
笛を吹いて光浴びる
- 笛:フェオホルビド
- 光:光過敏性皮膚炎
- あびる:アワビ