この記事では、骨の構造と骨リモデリングについてまとめます。
骨リモデリングを理解すれば、骨粗鬆症やCa関連の疾患について理解を深められますよ!
骨の構造
骨は一番外側に滑膜があります。
内側には骨組織を形成する緻密室と海綿質があります。
緻密室にはハバース管とフォルクマン管があり、この内部を血管が通っています。
海綿質は骨梁を形成し、網目構造をしてます。
更にその内側は骨髄があります。
骨髄は造血機能のある赤色骨髄と、造血機能を失い脂肪組織に置き換わった黄色骨髄の2種類があります。
骨代謝
骨は常に骨吸収と骨形成を繰り返し骨組織の更新を行っています。
これを骨リモデリングといいます。
骨リモデリングには
- 支持器官としての機能維持
- 電解質(Ca,P)のバランスを取る
という2つの目的があります。
骨吸収
骨吸収の主役は破骨細胞です。
骨の劣化を感知すると破骨細胞が誘導され、酸や酵素を分泌してCaやコラーゲンを溶かして行きます。
解けたCaは血管内を移動して身体に運ばれます。
骨形成
骨形成の主役は骨芽細胞です。
骨吸収が起こった場所で、骨基質に必要な1型コラーゲンを生成、分泌し骨基質を作ります。
骨基質を作りながら骨芽細胞自体も埋入していきます。
石灰化していない骨基質にヒドロキシアパタイトが沈着して石灰化します。
埋入した骨芽細胞は骨細胞になります。
Ca²⁺の調節
骨のリモデリングはCa²⁺の調節に重要です。
Ca²⁺濃度はカルシトニンとパラトルモンという2つのホルモンによって一定に調節されています。
詳しくはこちらを確認してください。
まとめ
ポイント
- 骨粗組織は海綿質、緻密室からなり、ハバース管とフォルクマン管の中を血管が通る
- 骨リモデリングは電解質のバランスを取るのに大切
- 骨吸収と骨形成はホルモンの影響を受ける