間質性肺炎とは?
間質性肺炎は、間質(肺胞隔壁など)が炎症し、線維化する病態です。
肺胞の壁の部分が厚くなり、肺胞の形も変形し、肺全体が固くなります。
肺の膨らみが悪くなるので、肺活量も減り、息苦しくなったり咳が出たりします。
おさえるポイントとしては、
- 原因
- 検査
です。
原因薬物はゴロで覚える
覚えるべき原因薬物は頻出のものをゴロで覚えましょう。
ゴロは
乾杯でイブに足蹴り
です。
間質性肺炎を起こす薬剤は他にもありますが、頻出のものを覚えましょう。
小柴胡湯も原因薬剤です。
インターフェロンと小柴胡湯は間質性肺炎のリスクがあがるため併用禁忌です。
薬剤以外では、マイコプラズマとサイトメガロウイルスによる感染が原因で起こります。
検査
検査でのポイントは炎症反応です。
間質性肺炎は炎症反応なのでCRPや白血球などの炎症性の値が上昇します。
KL-6(シアル化糖鎖抗原)の値が上昇するのも特徴的です。
KL-6 はⅡ型肺胞上皮細胞で産生されます。
間質性肺炎では、炎症反応で肺胞上皮細胞が障害されKL-6の産生過剰が起こり値が上昇します。
%肺活量は80%未満で拘束性の換気障害になります。
x線検査ではすりガラス様陰影が特徴的な所見です。
治療はステロイド
対症療法が中心になります。
ステロイドのパルス療法や、免疫抑制薬のシクロスポリンやアザチオプリなどが使われます。