今回は自然毒の毒キノコについてまとめます。
毒キノコは
- 胃腸障害型
- コレラ様症状型
- 脳症型(幻覚剤様作用)
- 神経障害型
に分類して整理していきましょう。
Contents
胃腸障害型
イルジンSという毒成分が胃腸障害を起こします。ツキヨタケというきのこに存在します。
覚え方は
月、いる??
- 月:ツキヨタケ
- イル:イルジンS
コレラ様症状型
α-アマニチンなどのアマトキシン類は激しい胃腸炎を生じます。タンパクの合成を阻害することで肝臓や腎障害も起こります。
タマゴテングタケというきのこに存在します。
覚え方は
これだけ余ったきのこ
- コレ:コレラ様
- 余った:アマトキシン類(アマニチン)
- たまご:タマゴテングタケ
脳症型(幻覚剤様作用)
シビレタケやワライタケに存在するサイロシン、サイロシビンという成分が幻覚剤様作用を示します。サイロシン、サイロビシンはトリプタミン構造を持つのが特徴です。マジックマッシュルームはシビレタケなどを乾燥させたものです。
覚え方は
細心の注意でトリ見たが、しびれて幻覚、笑っちゃう
- 細心:サイロシン、サイロシビン
- トリ:トリプタミン骨格
- しびれて:シビレタケ
- 幻覚:幻覚様
- 笑っちゃう:ワライタケ
神経障害型
神経障害型はテングタケ、ベニテングタケが起こします。イボテン酸や虫モールといった毒成分が副交感神経を刺激し腹痛や嘔吐が生じます。
覚え方は
天狗のイボのあと、虫もおる
- 天狗:テングタケ、ベニテングタケ
- イボ:イボテン酸
- あと:アトロピン様→副交感刺激
- 虫もおる:ムシモール