今回は自律神経系について学んできます。
自律神経系の構成
自律神経系は主に2つから成り立っています。
①交感神経と②副交感神経です。
ここに関わってくる薬は、
①交感神経の刺激薬と遮断薬、
②副交感神経の刺激薬と遮断薬、
③神経と神経の間の節の刺激薬、遮断薬になります。
交感神経系
ではまず交感神経系からみてみましょう。
刺激が来ると交感神経の終末からはノルアドレナリン(NAd)が放出されアドレナリン受容体のα受容体、β受容体を刺激し、臓器が反応します。(汗腺、副腎で例外あり)
ここでのポイントは、
①α1,2、β1,2,3受容体がそれぞれどこに存在しているか
②α、β受容体の選択性と薬の組み合わせを覚えることです。
①がわかると、刺激・遮断した時の作用が覚えなくてもわかります。あとは②の薬を紐づけすれば交感神経の勉強は終わりです。
ゴロとともにマインドマップの切り抜きを入れておいたのでご覧下さい。
副交感神経系
副交感神経系では刺激が来ると全てアセチルコリンが伝達します。
ここでのポイントは、
①刺激薬は直接刺激薬とコリンエステラーゼ阻害薬を見分けられること
②さらに直接刺激薬はどちらの受容体(NnかM受容体か)を刺激するのか?
③抗コリン薬の臓器別の使い分けを暗記することです。
ACh作動薬
抗コリン薬
自律神経節
ここはそんなに出題頻度は高くないです。
今までやってきたNn受容体のNはニコチンのNです。ここではニコチンの作用についてさらっと見ていきます。
少量ニコチン:副交感神経刺激作用
大量ニコチン:副交感神経遮断作用
大量だと逆に脱感作のように、神経が反応しなくなり、遮断作用に成るため注意してください。
心臓:副交感神経優位。少量で心拍↑、大量で心拍↓
呼吸:少量で呼吸↑、大量で中枢抑制で呼吸↓
血圧:血圧は交感神経優位。少量で血圧↑、大量で血圧↓
終わりに
今回挙げたポイントとその答えを自分で言えれば自律神経系の範囲は終了です。