食品表示表は
- アレルギー原因食品
- 栄養成分
- 消費、賞味期限
の3つに分けて整理していきましょう。
アレルギー原因食品はソラに答えがアレルギー
食品表示表では特定原材料である7品目について表示が義務付けられています。
それが
ソラに答えがアレルギー
- そ:そば
- ら:落花生
- に:乳
- こ:小麦
- た:卵
- え:エビ
- が:カニ
です。
この特定原材料7品目はキャリーオーバー、加工助剤についても、含量が微量でも必ず表示しないといけません。また、表示可能面積が狭くても、表示を省略するのもだめです。
ですが例外として、対面販売や量り売りの場合には表示義務は有りません。
そばと落花生は症状が重篤で特に注意が必要なので特定7品目に指定されています。それ以外は、発生件数が多いという理由で指定されています。
卵はアレルギーの中で最も発生頻度の高い原因物質です。乳児での主なアレルゲンも卵で、卵白中のオボアルブミンというタンパクに対してアレルギーを起こしやすいです。乳児では消化吸収がうまくできず、抗原性をもったまま吸収されるので過敏反応を起こしやすくなります。
アレルギー様食中毒
食物アレルギーとアレルギー様食中毒の違いを整理します。
食物アレルギーはある食物によって引き起こされる過敏反応で、IgEが関係する即時型のⅠ型アレルギー反応です。アレルゲン(抗原)が肥満細胞に結合したIgEにくっつくとヒスタミンを分泌しアレルギー症状を引き起こします。
一方、アレルギー様症状はヒスチジンの脱炭酸反応(腐敗反応)で出てくるヒスタミンが原因です。
モルガン菌などの腐敗菌に感染するとヒスチジンがヒスタミンに変化しIgEは関係なく、蕁麻疹や頭痛などのアレルギー様症状が出ます。
マグロやイワシなどの魚によく見られます。ヒスタミンは加熱しても分解されにくいので注意です。
他の腐敗反応機構はこちらにあります。
栄養成分表示
栄養成分で表示が義務付けられているは
- 熱量
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- Na(食塩相当量)
です。Naは消費者にわかりやすいように食塩としての量で表示します。
食塩相当量(g)=Na(g)×2.54
消費、賞味期限
基本的にすべての加工食品には賞味期限or消費期限が記載されています。違いを確認しましょう。
それぞれの意味は
- 賞味期限→美味しく食べられる期限
- 消費期限→過ぎたら食べないほうが良い期限
です。
賞味期限が設定されるのは品質の劣化が起こりにくいスナックやカップ麺などです。逆に生鮮食品などの劣化が早いものは消費期限が付きます。