薬の作用機序

      2019/10/17

薬の作用機序のマインドマップ

皆さんこんにちは!

今回は、薬理の各論に入る前に

①効き方の指標と②薬のターゲットになる受容体

の2点について学んでいきます。

薬の作用機序のマインドマップ

①効き方の指標

ここでは「安全域」と「反応/濃度」の指標について学びます。

安全域

安全域とは、”致死量と効果の出る量”の比のことです。

使いやすい薬とは、たくさん使っても死なず、ちょっとの量で効果が出る薬です。

ここでいう致死量とはLD50(リーサル ドーズ)で50%が死ぬ量です。効果の出る量はED50(エフェクティブ ドーズ)で表され、50%の人に効果の出る量のことです。

安全域=LD50/ED50

使いやすい薬は、LD50が大きく、ED50が小さい薬で、値は大きくなります。

「反応/濃度」の指標

ここでは、薬自体の強さ(EDの小ささ)と阻害薬の強さについて学びます。

pD2,pA2,pD2′ という3つの指標を扱いますが、pはpHのpと同じで-logのことです。

薬の強さ pD2

この指標は、「どれくらいちょっとで聞くの?」ということを表している指標です。

例えば、

pD2値が2(0.01mol/L)の薬のアと

pD2値が1(0.1mol/L)の薬イではアの方が少ない量で効いているので強い薬になります。

(pD2とは、最大反応の50%を引き出す薬の濃度)

阻害薬の強さ pA2 pD2′

受容体の阻害の方法には競合阻害と非競合阻害があります。

競合阻害薬の強さの指標がpA2,非競合阻害の指標がpD2’になります。

競合阻害 pA2 ゴロ: アツい戦い

酵素と基質の関係は鍵と鍵穴の関係と言われますが、

競合阻害の場合、同じ穴を奪い合いす。

これは基質と競合阻害薬の濃度の違いで穴の占有が起きるので、阻害薬を入れても、基質が十分あれば100%の反応を起こせます。

pA2値は、競合阻害薬を入れていき50%の反応を起こす競合阻害薬の濃度の-logです。

競合阻害の力が強いほどちょっとの量で50%に抑えられるので、強い競合阻害薬になります。

非競合阻害 ゴロ:ダッシュは卑怯(’は非競)

非競合阻害は、鍵穴の形を変えて酵素と基質を阻害します。

そのため100%反応は基質をいくら入れても起きなくなります。

pD2’値は最大反応を50%に抑えるのに使った非競合阻害薬の濃度の-logです。

これもちょっとの量で50%になるほど強い非競合阻害薬なのでpD2’値は大きくなります。

受容体

薬の作用点は主に受容体です。ここからは受容体の種類について学んでいきます。

場所で分類

受容体のある場所は、細胞の中では細胞質と核内に、あとは細胞膜にあります。

細胞内の受容体は、何受容体が細胞質なのか、核内なのかがわかるだけでokです。

(例えば、ステロイド受容体は核内にあるとか。)

細胞膜受容体がここでのメインパートになります。

受容体

細胞膜受容体

細胞膜受容体は構造により3つに分類できます。

①イオンチャネル内蔵型

②酵素型

③Gタンパク共役型

の3つです。

①イオンチャネル内蔵型

受容体にイオンチャネルが内蔵されており、受容体が刺激されることでイオンチャネルが作動します。

イオンチャネルの種類と受容体の種類の組み合わせを覚えてください。

例えば、Clチャネルを含有してるのはグリシン受容体とGABAa受容体といった具合です。

4つチャネルがあるのでマインドマップを見ながら覚えてみてください。

②酵素型

酵素型ではチロシンキナーゼを含有する受容体を扱います。

EGFR,〜チニブの受容体、インスリン受容体があります。

インスリン受容体の機構がたまに出るのでマインドマップで確認しておきましょう。

Gタンパク共役型

Gタンパク共役型にはGsとGi, Gqの3種類があります。

ここでのポイントは、

①どの受容体がどのGタンパクと共役しているのか、

②Gタンパクが刺激されてからの2通りの機序がわかることです。GsとGiは真逆なので機序は片方覚えればもう一方はわかります。Gqは機序が違うので別個に覚える必要があります。

詳しくはマインドマップを参照ください。

受容体

薬の作用機序pdf

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2019/9更新:薬理分野50枚と病態分野70枚のマインドマップをそれぞれ1つのPDFにまとめました。
https://note.mu/yakugaku_gokakuのURLからダウンロード可能です。

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