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勉強のポイント
この分野はしっかりやろうとすると解剖学の細かいところまで見ないといけないので、ポイントだけさらって点数を取るのが効率的です。
ポイントは3つ
- 中枢性筋弛緩薬の作用点
- 単シナプス反射・多シナプス反射のどちらを抑制するのか
- 薬の名前
中枢性筋弛緩薬って何?
中枢性筋弛緩薬は、具体的に何に使う薬かと言うと、肩凝りや腰痛、ヘルニアなどの筋肉の緊張が原因の疾患に使います。
ものすごく簡単に言うと、
「筋肉を動かせ!」っていう伝達を、脊髄から筋肉に伝わりにくくする薬です。
大まかな作用は?
筋肉を緊張させるように命令を出しているのは脳です。
「脳→脊髄→筋肉」の脊髄→筋肉の伝達を少なくして筋肉が過度に緊張しないようにする薬が中枢系筋弛緩薬です。
作用機序の分類と薬
単シナプス反射と多シナプス反射のどちらを抑えるのかが薬剤師国家試験ではよく聞かれます。
用語説明:単シナプス反射、多シナプス反射とは?
「~シナプス反射とはなにか?」とかは薬剤師国家試験では(ほぼ)出ないので、薬の作用を知るためのイメージだけ押さえておきましょう。
- 単シナプス反射
膝の皿の下をハンマーで叩くと足が勝手に動くやつです。
1つのシナプスだけを介すので単シナプス反射と呼ばれます。 - 多シナプス反射
ヤカンを触って「アツっ」と思うと同時に手が引っ込むやつです。
これは仲介するシナプスがあります。シナプスを2本以上使う反射なので、多シナプス反射と呼ばれます。
多シナプス反射のみ阻害する薬
クロルフェネシンカルバミン酸エステルだけです。
単シナプス反射は抑制しません。
椎間板ヘルニアなど、運動器疾患で筋肉の攣縮により痛みが出ている場合に使います。
両方阻害する薬:単シナプス反射+多シナプス反射
チザニジン、バクロフェン、~ペリゾンを覚えましょう。
覚え方は
チザニジンとバクロフェンは↓
エペリゾン、トルペリゾン(~ペリゾン)は
~ペリゾンはγ運動ニューロンに作用して、感度を低下させます。