体系的に組み込みにくいその他の薬です。
英単語の暗記のように1対1対応で覚えてください。
その他ではありますが、このマインドマップにまとめてある薬は薬剤師国家試験にちょくちょく出ます。
この記事では、特徴的な薬についてピックアップして解説します。
脳血管拡張薬のファスジル
くも膜下出血のオペ後の攣縮防止・脳虚血症状の改善に使います。
血管の平滑筋を収縮しにくくさせて攣縮を防止します。
脳保護薬:エダラボン
エダラボンは、フリーラジカル除去剤です。
脳梗塞などの脳虚血が起こった後、血流再開時にラジカルが発生し、脳細胞が障害されます。
発生するラジカルを捕えて脳神経を保護する働きを持つ抗酸化剤・強力なラジカル捕捉剤です。
中枢興奮薬:大脳皮質に効く薬(覚醒剤とナルコレプシー)
覚醒剤
覚醒剤は2つだけです。アンフェタミン、メタンフェタミンです。
これは、化学でも出てくるので、構造まで覚えておきましょう。
アミン(アンフェタミン)にメタンがついたのがメタンフェタミンです。
ちなみに葛根湯の成分の麻黄に入っているエフェドリンは↓
メタンフェタミンにOHがついた構造です。脂溶性が低く中枢に入りにくくなっています。
簡単にメタンフェタミンが作れてしまうのでエフェドリンは覚醒剤原料に指定されています。
ナルコレプシー治療薬
ナルコレプシーは日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害です。
そのため覚醒作用があるメチルフェニデートとモダフィニルが使われます。
どちらも第一種向精神病薬です。
メチルフェニデートは、流通が厳格に管理されています。
禁煙補助薬のバレニクリン
ニコチン受容体の部分刺激薬です。
従来のニコチンパッチやガムはニコチンを少量投与して減らしていく禁煙補助薬とは機序が異なります。
バレニクリンが禁煙につながる理由は2つあります。
- ニコチン受容体の部分刺激薬なので少し刺激するためドパミンは少し放出され、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する欲求を軽減
- タバコを吸ってもバレニクリンに受容体が占拠されているため、喫煙の満足感が得られない