内分泌系疾患

アジソン病の病態を分かりやすく解説【薬剤師国家試験対策】

アジソン病とは?

アジソン病は副腎皮質の病変などにより副腎皮質ホルモンの産生が低下する病気です。

  • 球状層:鉱質ホルモン
  • 束状層:糖質ホルモン
  • 網状層:性ホルモン

のホルモンが低下し、様々な症状を呈します。

症状は?

 まずはホルモンの増減を押さえましょう。

3種類の副腎皮質ホルモンは副腎の病変により産生が低下しているので減少しています。

結果、負のフィードバックがかかりづらいので下垂体からのACTHの分泌は増加します。

ACTHの増加に伴い起こるのが皮膚色素沈着です。

一方、副腎皮質ホルモンである鉱質コルチコイドの低下では高K血症低血圧などの症状をおこします。

糖質コルチコイドの低下で体重減少も見られます。

性ホルモンの低下では無月経や脱毛などの症状が出ます。

具体的なホルモンの作用についてはこちらにまとめてあります。

 

検査は??

尿中の17-OHCSが低値になっているか検査します。17ヒドロキシコルチコステロイドといい、糖質コルチコイドの最終代謝物です。

他にもNaやKなどの電解質の量やACTHの増加、コルチゾールの低下なども見ます。

 

治療は??

ヒドロコルチゾンの補充療法をおこないます。

ヒドロコルチゾンは糖質、鉱質コルチコイドの両方の作用を持っています。

15~20mg/日で朝多く服用し昼、夕にかけて量を減らしていきます。これは体内のコルチゾールの日内変動に合わせて量を調節しているためです。

 

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