こんにちは。
栄養素の範囲はボリュームがあるので、マインドマップ上の
- 食事摂取基準
- 栄養価
- 基礎代謝、呼吸商
の3項目についてまとめます
- 栄養素の役割
- 食品のADME
は別のページでまとめます。
Contents
食事摂取基準は図を覚えたらOK!
とにかくこの図を覚えましょう。
あとは定義です。
推定平均必要量
推定平均必要量は50%の人が欠乏症になる量(orならない量)のことです。
「この量がないとやばいよね!」という量です。
推奨量
97~98%の人が満たす量のことです。
目安量
殆どの人が大丈夫でしょ!という量です。推定平均必要量や推奨量を算定するのに十分な科学的根拠がないときに良好な栄養状態を維持できる量です。
耐用上限量
これくらいなら過剰摂取にならないよね!という量です。
設定項目が決められており、Vkを除く脂溶性ビタミン、Vb6、ナイアシン、葉酸、ミネラル(Na,K以外)が該当します。
Na:目標量で代用可能
K:腎機能正常では勝手に出ていく
という理由で除外されています。
目標量設定項目は、「食物繊維足したかな」
生活習慣病の予防目的で定められた目標値です。
目標量があるのは
食物繊維たしたかな
- 食物繊維
- た:炭水化物
- し:脂質
- た:タンパク質
- か:カリウム
- な:ナトリウム⇢食塩
3代栄養素の摂取バランスは幅がありますがざっくりと、炭水化物は総エネルギーの60%、脂質は20%、タンパク質は20%くらい取ることが大切です。
食塩は男性7.5g/日、女性で6.5g/日の設定になっています。
カリウムも3g/日(女性は2.6g/日)という目標量が設定されてます。
栄養価は生物価と正味タンパク利用率の関係を理解
生物学的
生物価
どれだけ体に窒素をとりこめるか?ということです。
で表します。
正味タンパク質利用率は消化吸収率を考慮したものです。
で表します。
化学的
アミノ酸スコア
不足している必須アミノ酸を制限アミノ酸といいます。
特に、1番不足率が大きい必須アミノ酸を第一制限アミノ酸といいます。
上の図の桶理論を思い出しましょう。第一制限アミノ酸はリジンです。
第一制限アミノ酸がタンパク質の栄養価を決めています。
アミノ酸評点パターンは厚生労働省特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラムより
例えば、食品中に図のようなアミノ酸量を持つものがあるとします。このときにアミノ酸スコアはどれくらいか?と問われます。
このとき着目するのは不足アミノ酸(アミノ酸評点パターンより食品中アミノ酸が少ないもの)です。今回はリシンです。
アミノ酸スコアを出すには
(220/34)×100=64.7
となります。
窒素平衡
窒素平衡は
摂取窒素量-排泄窒素量で表せます。
成長期などのタンパクの同化が優位なときは正になります。
逆に低エネルギー状態だと負になります。
基礎代謝、呼吸商
呼吸商
呼吸商は
で計算します。
糖質、タンパク、脂質の呼吸商を出すと図のようになります。
Atwater係数
燃焼エネルギー×F(バイオアベイラビリティ)ー糞尿中エネルギー
実際に取り込まれて利用される熱エネルギーの平均値(kcal/g)です。
燃焼エネルギーはすべてが吸収されるわけでなく、実際は吸収効率や糞尿中へ排泄される分もあります。その量を考慮しようねということです。
タンパク質の燃焼量は6.25が大事
とにかく窒素係数=6.25を覚えましょう。
タンパク質の平均窒素量が16%なので
100/16=6.25
から来ています。
尿中窒素量×6.25=代謝タンパク質
の算出でしようされます。
基礎代謝は代謝量と代謝基準値の違いに注意
基礎代謝量と、基礎代謝基準値は違います。
基礎代謝量は生命維持のための必要最小限のエネルギー代謝量です。
10代をピークに下がっていきます。
基礎代謝基準値は体重あたりの基礎代謝量です。
こちらは赤ちゃんがMAXになるので注意です。