勉強の順序は、病態理解→作用機序で!
病態を理解すると、病態と症状や薬の狙いが結び付けられます。
病態(パーキンソン病の原因)
健康時、
①中脳にある黒質からドパミンが産生され、
②GABA作動性神経のD₂受容体を刺激し、人の体はスムーズに動けます。
GABA作動性神経の詳細
ちなみにGABA作動性神経にはコリン受容体もあり、GABA神経を刺激する方向に働いています。
疾病の始まり
はじめに黒質がH₂O₂などにより破壊されると言われています。
その後にレビ-正体が出現します。
黒質が破壊されているのでドパミンが産生できず、不足します。これがパーキンソンの原因です。
なので、治療薬の目的はドパミンの不足を補うことです。
そしてGABA作動神経がうまく作用せず、動きが固くなったりといった症状が出ます。
薬の作用機序
治療薬の目的はD₂受容体を刺激することです。
(一部、抗コリン薬もありますが。)
理解するときに末梢側と中枢側で分けて考えるとわかりやすいです。
症状
症状は、運動症状と非運動症状に分類されています。どんな症状がそれぞれあるのかわかるようにしましょう。国試に出ています。
治療
レボドパが一番効きます。
しかし、レボドパは長い間使うと治療域が狭くなってしまいます。
そして出現するのはウェアリングoff現象と副作用のジスキネジア(不随意運動)です。
ウェアリングoff現象が進むと現れるのがon-off 現象です。
on-off 現象は、レボドパを飲んでいる/いないにかかわらず効くときと効かない時がある現象です。