食中毒

グラム染色は壁の厚さが大切!簡単に解説【薬剤師国家試験対策】

グラム染色は細菌は細菌を分類するのに重要な染色です。

細菌はグラム陽性、グラム陰性と分けることができますが、その違いは細胞壁の構造の違いです。グラム染色の原理を理解しながら、グラム陽性、陰性の違いを確認しましょう。

グラム染色 グラム陽性菌 グラム陰性菌 違い 原理 方法

グラム染色を理解するにはグラム陽性菌と陰性菌の細胞壁の違いを理解しましょう。

グラム陽性菌 陰性菌 細胞壁 違い

グラム陽性菌の細胞壁は厚いペプチドグリカンの層でできています。

一方、グラム陰性菌は、薄いペプリドグリカンの層の外側に外膜が存在します。外膜にはリピドAが埋もれるような形で存在します。リピドAとそれにつながる糖鎖部分を合わせてリポ多糖と呼びます。リポ多糖は体内に入ると、病原因子で免疫過剰反応などを起こすので内毒素(エンドトキシン)と呼ばれます。

グラム染色は最初、クリスタルバイオレットで紫(青色)に染色します。このときグラム陽性、陰性共に紫色に染色されます。

次にアルコールで脱色しますが、このときグラム陰性菌の外膜はアルコールに弱く、壊れてしまいます。そして、内側の薄いペプチドグリカン層も一緒に漏れ出てしまうので色が抜けてしまいます。陽性の方は紫色が固定され変わりません。

最後にサフラニンで赤く染色するとグラム陰性菌の方は赤く染色されます。

 

グラム陽性菌か陰性菌か問われることもあるので代表的な陰性菌を覚えておくと良いでしょう。

院生!六百円の赤色のペコちゃんレジでちょうだい

  • 院生:陰性
  • 六:緑膿菌
  • 百円:百日咳
  • 赤:赤痢
  • ペ:ペスト
  • コ:コレラ
  • レジ:レジオネラ
  • ちょうだい:大腸菌

細菌は食中毒の原因になるのでそれぞれの特徴をよく押さえましょう。

 

他にも食中毒に関連して、ウイルス性や自然毒についても学びましょう。

ウイルス性食中毒

 

自然毒 動物性編

 

自然毒 植物性編

 

自然毒 毒キノコ編

 

 

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